あなたのお子さんは、こんなことをしたことはありませんか?

 

 

 

・排水溝の穴などに小石をポトポトとたくさん落とす

 

・ティッシュを箱から次々と引っ張り出してティッシュだらけになる

 

・道路の線の上や、ブロックの上などを歩こうとする

 

・服などを着る順序にこだわる

 

・自分のコップにこだわり、違うコップを嫌がる。自分のコップが人に使われるのも嫌がる

 

・いつもと違う道を通ることを嫌がる

 

 

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おしりふき、出してます。

 

 

 

こんな風に、同じ動作を繰り返したり、順番などにこだわる態度を見たことはありませんか?

 

ついつい「そんなイタズラをして!」と言って、止めてしまいそうな行動ですが、子どもはいったいな

 

ぜ、そんなことをしているのでしょう?

 

 

 

これらのことは、子どもの発達にとってとても大切なことだというのが、私の勉強しているモンテッソー

 

リ教育においての子どもの見方です。

 

 

 

モンテッソーリ教育は「敏感期」という考え方を大切にしています。

 

「敏感期」とは、生き物がまだ小さい時に、ある能力を身に付けるため、その環境の中の特定のものに対

 

して感受性が強くなり敏感になる時期のことです。

 

 

ティッシュを箱から次々と引っ張り出す子どもについて考えてみましょう。

 

この子は、指で何かをつまんで引っ張る、という能力を身に付けている最中なのかもしれません。

 

まだねんねの赤ちゃんの時には、自分で思うように物をつかむことはできませんでした。

 

でも、段々筋肉が発達してきて、腕や手、指先のコントロールができるようになり、ついにティッシュを

 

つまんで引っ張るという動作ができるようになりました。

 

今、この子は“つまんで引っ張る”という動作に夢中であり、その動きを身につけようとして繰り返して

 

やっている状態、と考えられます。

 

大人が無理にやらせようとしてできる動きではありません。子ども自身が子どもの中から湧き上がるもの

 

に突き動かされてその動作を繰り返しているのです。

 

これが、つまんで引っ張る事への「敏感期」なのです。

 

 

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とにかく、引っ張り出したいの〜!

 

 

この「敏感期」には、“運動”に関するもの、“秩序”に関するもの、“感覚”に関するもの、“言

 

語”・“数”・“文化”に関するものなど色々なものがあります。

 

 

“ティッシュをつまんで引っ張る”などは、“運動”に関する敏感期に入ります。

 

穴に小石をポトポト落とすのも、道路の線の上を歩こうとするのも、運動の敏感期のなせる技です。

 

小石をポトポト落とすのは、小石をつまんで落とす動作を繰り返す事で、指先を思い通りに動かせるよう

 

にするための行為だし、道路の線の上を歩こうとするのは、自分の思う通りに歩けるようになったり、バ

 

ランスをとれるようになるための行為だと考えられます。

 

 

 

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バランス取りたいの〜!

 

こんな危ないと思う所に登るのも、バランスをとりたいからなのかもしれません。

 

 

 

 

 

また、服を着る順序にこだわったり、自分のコップや食器など、いつも決まったものを使いたがったり、

 

どこかへ行く時に同じ道を行かないと機嫌が悪くなったりするのは、“秩序”の敏感期の表れと考えられら

 

れます。

 

 

秩序の敏感期では、順序・場所・所有・習慣などを乱されるのを嫌がり、“いつもと同じ”ということにこ

 

だわる態度を見せます。

 

 

子どもは“いつもと同じ”ことを繰り返すことで、自分を取り巻く環境を整理し、理解しようとしていま

 

す。“いつもと同じ”ことが生きるための手掛かりになるのです。

 

 

 

 

 

この、秩序の敏感期を知っていることで、私自身、子育てに役立ったことがたくさんありました。

 

 

例えば、子どもに服を着せている時など、急いでいて、ついつい違う手順で着せてしまって子どもがぐ

 

ずったことがありました。

 

 

そんな時に「しまった!いつもと服を着せる順序が違った!」と気付くと、子どもに「順序が違って嫌

 

だったんだね〜、急いでいてお母さん間違えちゃったね、ごめんね〜」などと話しかけ、子どもにとって

 

は何が嫌だったか(=違う順序で服を着た)という所に共感すると、子どもは「うん」とか「いいよ〜」

 

と言って、意外とあっさり機嫌を直してくれたりすることがありました。

 

 

もちろん、子どもにとっての秩序を乱されて嫌だったと思ったところ、つまり服を着るところから、やり

 

直したりすることもありましたが、それさえすれば機嫌は直って普通の態度に戻るので、いわゆるイヤイ

 

ヤで困る、ということが少なかったように思います。

 

 

 

 

よく、「うちの子どもは〇〇へのこだわりが強くて、神経質で困る。この先が心配だ」というお母さんが

 

いらっしゃいますが、秩序の敏感期にいるその子にとっては、そのこだわりはとても大切なことだし、そ

 

れを乱されるとその子は困ってしまう訳で、ずっと続く訳ではないから、その行動は大切にしてあげると

 

いいよ、というお話をさせていただくと、お母さんがホッとしてくれたり、納得してくれたりすることが

 

あります。

 

 

みなさんも、お子さんの“秩序の敏感期”に思い当たることはありませんか?

 

 

 

 

 

子どもの頃に現れるこの「敏感期」は、一時的なもので、その時期を過ぎると消えてしまい、次の敏感期

 

へと移っていきます。その子ども個人個人によって違いますが、行為によっては何週間単位、何日単位で

 

消えてしまうものもあります。

 

 

敏感期が終わったには、それまでの熱心さは薄れていきます。そして敏感期の終わった後に同じ能力を習

 

得しようと思うと、今度は意志の力で努力しなくてはならなくなるので、子どもにとっての負担は大きく

 

なります。

 

 

そして、「敏感期」そのものも、6歳ごろで段々となくなってしまうのです。

 

 

(大人の私たちには、基本的には、もう「敏感期」はないのです。悲しい〜)

 

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指先使いました。もう満足。

 

 

 

ウチの子は、今は何の敏感期なんだろう?という視点から子どもをみると、子育てが面白くなる部分があ

 

ると思います。

 

私自身がそうだったのですが、一人目の子の時は敏感期を知らなかったので、子どもがティッシュを引っ

 

張り出すのをギャーッと叫んですぐに止めたのですが、二人目の子の時には、「やった!ついに敏感期来

 

た!」と写真を撮ったり、もっとやらないかなぁ〜、なんて思いながら見ていたりして楽しめました。

 

 

「敏感期」を知らないのはもったいない、と私は思っています。

 

 

「敏感期」という子どもの見方、子育てに取り入れてみるのはいかがでしょうか?

 

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